面接時の評価

面接でどのような場合でも成功するという手法は、ありません。しかし、絶対失敗すること言えます。質問に対して、きちんと答えない。態度が悪い。そして、他人の足を引っ張るような考えや、行動が見える。このような人は面接を失敗します。また総合職の場合には、特に頭の良さを認めてもらうことが大切です。

さて、面接に成功するコツは、面接官も人間だということを考えることです。下の図は、面接者と志願者の内面の動きを中心に描いたものです。
注意してほしいのは、面接官は、発言内容だけではなく、その発言の思考過程や態度などから、頭の良さや行動特性等の全人格的な視点で評価している、と言うことです。質問への正解を求めるのではなく、今まで生きてきた中での考える力、常日頃の行動時の判断基準などを見ようとします。

さて総合職の面接では、頭の良さの評価が大きな比重を占めます。頭の良さのチェック項目は以下のようなものがあります。

1)質問に対して、趣旨を理解した上で正しく答えている。
2)因果関係が明確である。特に、必要条件、十分条件の区別ができている。
3)一般論から具体例への展開がきちんとできている。例え話が上手である。
4)話を聞いていて、解りやすく感じる。
5)自分の体験も客観的に評価することができる。

頭のよさと言うと、直ぐに学校の成績と考える人もいますが、例え学校の成績を自慢しても、「それだけ?」と言う感じになることが多いのです。実際の行動で示すことが重要です。また、誰かの作った『模範解答』の丸暗記などでは、低い評価しか得られないです。

次に、意欲面ですが、これは志望動機も参考にしますが、経験談などから探ることが多いです。「今までの成功体験」などを話す時、対象者が「何を大切にしているか」と言う価値観が浮かび上がってきます。特に、営利行為に対して、反発を感じている等の感情的側面は、このような事例の題材選択にも反映することがあります。

なお、上記の頭の良さでは、「客観的に見る」ことを評価しましたが、意欲を見るときには、主体的な係わりを重視します。つまり、自分の問題として、熱意を持って対応する姿勢を評価します。あまりにも客観的になりすぎて「評論家的態度」と評価されると意欲面の評価が低くなります。なお、意思決定の状況からも、何を大切にしているかを、引き出ます。例えば、人の和を重視して、皆の意見に従ったのか、自分の意見を強く押し出したのか、そのような行動の状況を知れば、入社後の行動もある程度予測がつきます。このようにして、採用側の求めている人材であるかを評価しています。

このような採用に関して、コンピテンシーの観点でまとめた資料です。参考にしてください
 http://manabizz.c.ooco.jp/ShigotoSaiyou.pdf

なお、面接過程と確認事項を、以下に添付した資料と図にまとめましたので参考にして下さい。
http://manabizz.c.ooco.jp/MensetsuFlow.pdf