採用時の試験方法として、グループ討議や、グループによる課題達成のゲームを行うこともあります。この時の、採用側の評価項目を知っておくことは、討議で高評価を得るためにも大事なことです。特に人間関係に注意してください。
1)議論の進行など人間関係の能力
1-1)誰がリーダーとなるか、協力的なメンバーは誰か、非協力的なものは誰か?
1-2)他人の発言をきちんと聴き、同意などの意思表示を行っているか?
1-3)書記などの仕事を積極的に行っているか?
雑用と軽視する傾向(マイナス評価)があるか?
1-4)意見の対立が生じた時、合理的に評価して判定しているか?
1-5)一方的な主張していないか(マイナス評価)、柔軟に間違いを認めているか?
2)目的達成のための能力
2-1)独自の考えで意見を述べているか?
2-2)他人の意見をよく理解して育てているか
2-3)一般論、理想論だけに終わっていないか、具体的な実現可能性を考えているか?
2-4)現実にとらわれずに、広い視点で物事を考えているか?
このように、討論の題材の達成よりも、討議の過程での人間関係に注目して、評価する場合が多くあります。なお、ここでの評価は、採用側の要求条件で異なってくるので、何が正解とはいえません。状況によっては、協調性を重視する場合もあるし、独創性を重視する場合もあります。ただ一つ言えることは、人の足を引っ張る発言をしながら、自分からは何も貢献できない人間は、まず落第すると言うことです。客観的な評価をすることも大事ですが、目的達成に対する熱意がないと、良い評価を得ることは難しいでしょう。