学者と経営者の違いについて

科学的経営者の立場

科学的経営者の立場

学問を仕事で生かす時、立場の違いを図式表示すると、上図のようになる。学者の理論的検討は、あくまで客観的な立場で行うが、経営者の検討は自分の問題として問題領域に棲み込んでいる。

ただし、従来の経営では、経験的なものが多かったが、今後は理論的な知識も多く使うようになる。このような自分が棲み込みながら、色々な理論知識を使うのが新しい経営者である。

なお、学者と経営者の価値観の違いがある。学者はどうしても、論文となる題材を求める。そこでは、しっかりした論理的な展開を重視し、決められた前提から答えを導く。一方、経営者は現実問題への対応が大切なので、見落としがないような総合的な視野を求め、論理展開より直感的な納得を求める。

学者と経営者の違い